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税金情報&お知らせ

貿易(輸出売上)の消費税は間違えやすいので、会計ソフトの設定を変更しておこう!(弥生会計・Freee・マネーフォワードクラウド編)

海外の取引がからんだ会計処理はかなり面倒くさいです・・・。

そこで今回は、「会計ソフトで消費税の設定をしておこう!」というテーマでお送りします!!

 

 

1.科目か補助科目で区分する

貿易の取引は消費税が複雑になります。そのようなときは、会計ソフトの設定をうまく利用すると良いです(^^)

 

例えば、海外へ輸出売上がある場合は、消費税は「輸出免税」となります。そのため、日本国内の「課税売上」とは違う処理になります。

ひとつひとつの取引毎に消費税を変更するのは面倒ですし、間違う可能性がありますので、以下の2つの方法をオススメします(*^^*)

◆勘定科目で「輸出売上」を作る

◆売上高の中に輸出売上という「補助科目」を作る

というやり方です。

 

2.新たに科目を作る方法

では、まずは弥生会計の設定方法を確認してみましょう。

勘定科目を分ける方法は簡単です。新しい科目を作るだけですから(^^)

 

<弥生会計の場合>

設定⇒科目設定⇒損益科目(タブ)⇒売上の項目をクリック⇒上のメニューバー「勘定作成」で、新しい科目が作れます。

 

 

勘定科目名を「輸出売上」と設定します。注意点は、消費税設定のところで、初期設定は「課税売上」となっていますが、それを「輸出売上」に変更することを忘れずに。

これを設定しておくことで、輸出売上を選択すれば、自動的に消費税は輸出売上になるのです!人が判断せずに済むので、間違いが減りますよね(^^)

 

<Freeeの場合>

Freeeの場合は、初期設定で消費税の輸出売上がありません。そのため、一度基本の設定を変更する必要があります。こちらの記事でご確認下さい。
»»»輸出を記帳する

その後に、設定⇒勘定科目の設定⇒売上高⇒勘定科目の編集画面に切り替わります。

税区分を「輸出売上」に変更して下さい。

 

 

<マネーフォワードクラウドの場合>

各種設定⇒勘定科目⇒損益計算書タブ⇒下に「+勘定科目追加」というメニューがあります。

ここの消費税の設定を「輸売0%」と変更して下さい。

 

 

このように設定しておけば、仕訳を入力する際に、輸出売上を選択すれば、自動的に消費税は輸出売上となるため、間違えることはありません!!

 

3.補助科目で区分する方法

次に2つ目の、補助科目で区分する方法です。補助科目とは、売上の中で詳細を分けるイメージです。Freeeでは、タグで区分しているようです。

 

<弥生会計の場合>

設定⇒科目設定⇒損益科目(タブ)⇒売上高を選択(補助を作りたい科目)⇒上のメニューバー「補助作成」で、補助科目が作れます。

 

 

補助科目名を「輸出売上」と作成し、ここでも消費税の設定を「輸出売上」に変更しておいて下さい。そうすれば、上記と同様に仕訳を入力する際に、輸出売上の補助を選択した時点で、消費税も自動的に輸出売上となります。

 

また補助を作る場合は、全てを分けた方が良いので、「国内売上」などの補助も作っておきましょう。「補助なし」でもいいですが、ちょっと気持ち悪いですからね(*^^*)

 

 

これも細かい話になりますが、補助を作成した科目は、できたら「勘定科目の編集のその他」の設定で、「補助必須」の欄にチェックを入れておきましょう。

 

 

そうすれば、仕訳を入力する際に、絶対に補助科目を選択しないと仕訳が入力できないので、「補助なし」で登録されなくなります。実際は、登録する際に「登録してませんがどうしますか?」というアラートが出ます。

 

<Freeeの場合>

設定⇒勘定科目の設定⇒売上高⇒勘定科目の編集画面に切り替わります。

ここの画面の一番下に、品目がありますので、品目タグを「輸出売上」と作成し、「個別に税区分を設定する」をクリックすれば消費税の選択ができますので、「輸出売上」にします。そうすれば輸出売上の品目を選べば自動的に輸出売上の消費税と入力されます。

 

 

マネーフォワードクラウドの場合>

各種設定⇒勘定科目⇒損益計算書タブ⇒下に「+補助科目追加」というメニューがあります。

勘定科目は売上高を選び、補助科目のところに「輸出売上」と入力し、税区分を「輸売0%」としましょう。

 

 

このように、会計ソフトの設定をしてあげることで、ミスが格段に減ります。ぜひ、「どうしたらミスが無くし、楽に入力できるか?」という思考を持ちながら仕事をやりましょう!!