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【無料税金相談】会社(法人)を設立しようと思うんですが、資本金はいくらがいいですか?

2018/10/28

【Q】

会社(法人)を設立しようと思うんですが、資本金はいくらがいいですか?

 

【A】

これは答えがあるようで、無い質問ですね(笑)

では、税務の観点から考えてみましょう。

 

◆消費税の納税義務の問題

税務でいえば、これが一番大きな部分です。

 

消費税の納税は、通常設立から最長で2年間(特別事情あり)は免税事業者になり、納税の義務はありません。

その後、2年前の売上が1,000万円を超えたら、消費税を支払う会社になるのです。

 

よって、悪い言い方をすれば、法人を設立して1年目から1億円稼ごうが、消費税は納めなくてもよいのです(*^_^*)

ある意味、変な税制ですよね。

 

しかし、法人を設立する際に、資本金が1,000万円以上の会社は設立初年度から消費税の納税義務が発生するのです!

 

ここは要注意ですね。

だから、開業初年度は資本金を900万円くらいにしておいて、3年目くらいから1,000万円に増資するような会社も多いです。

 

消費税のことを考えると、法人を設立するときは、資本金1000万円「未満」が良いということです。

 

◆資本金1億円超!!

これは現実あまり無いと思いますが、資本金が1億円を超えてくると、税務での恩恵を受けることが出来なくなります。

 

書き出すときりがないのでやめておきますが、法人税法では資本金が1億円超の会社を大きな会社と定義していますので、大きな会社は税金払ってもいいだろう!という考えのようです。

 

一時期ニュースで騒がれていましたよね。

シャープが減資をして、資本金を1億円にすると。

アレのことです(*^_^*)

 

<参考記事>

http://jijico.mbp-japan.com/2015/08/11/articles18302.html

 

中小企業の税務の恩恵を受けるには、資本金が大きな会社を作ろうとしても、1億円「以下」にする方がよいでしょう。

 

◆補助金では5,000万円以下?

補助金などでも、一部資本金の縛りがあります。

業種によって資本金の基準があり、その基準を超える会社であれば、補助金の申請自体が出来ないのです。

 

資本金だけが大きくても、普通の中小企業はたくさんありますので、頭でっかちにならないよう気をつけましょう。

 

中小企業庁の基準を見てみると、小売業・サービス業では資本金が5,000万円以下を中小企業と定義しているようです。

 

<中小企業庁の基準>

http://www.chusho.meti.go.jp/soshiki/teigi.html

 

補助金の申請を考えると、資本金5,000万円以下が良いでしょう。

 

◆税額控除であれば3,000万円以下にする

法人税などでは、設備投資をすると減税(税額控除と言います)があります。

 

この税額控除を受ける場合には、資本金が3,000万円以下の会社だけに限っている場合があります。

理由は、大企業にはこの税額控除は受けさせないためです。

かなりメリットが大きいですからね。

 

そのため、設備投資が必要な業種であれば、資本金は3,000万円以下の方が良いでしょう。

 

◆まとめ

資本金をいくらにするか?でも考えることはたくさんあります。

このようなことを知らずに、司法書士さんなどに法人の設立を頼むと、適当な額の資本金になり、後々後悔することになります。

 

1,000万円の消費税の納税義務が一番の注意点ですね。

 

以前は、株式会社を作ると最低資本金が1,000万円、有限会社では300万円という、最低資本金制度がありました。

 

しかし、今では資本金はいくらでも大丈夫です。

 

ただあまりにも低すぎると、銀行取引や、決算書の見た目、大企業と取引する場合には与信がありますので、その辺りも考慮しつつ資本金を決めましょう!

 

覚えておいて頂きたいのは、資本金を増やすのは後からいつでもできますが、『減らす(減資と言います)』ことは、税務・法務的にも簡単にはできないので、そこだけは知っておいて下さいね(*^_^*)