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税金情報&お知らせ
平成 28 年分の国外財産調書の提出状況を眺めてみました
国税庁から「平成 28 年分の国外財産調書の提出状況」を発表されました。
国外財産調書とは?!
こちらが国税庁からのパンフレットです。
ようは名前のとおり、海外(国外)に、財産を持っている人は、自分で調べて文書で提出してくださいね、という法律です。
この文章だけを読むと、なんだかふざけた法律ですね(笑)
ただ、アメリカでは、随分前から同じような法律はありました。
要件をザックリ紹介すると、『12月末で5,000万円を超える財産を海外に持っている人』は、翌年の3月15日(確定申告の締切と同じ)までに、書類にまとめて提出する必要があります。
これは平成26年1月(第一回目は平成25年分を提出)から、始まりました。
つい最近と思っていたら、もう4年過ぎたんですね。
時が経つのは早いです(*^^*)
さて、今回の中身を簡単に確認しましょう(*^^*)
1.総提出件数
約9千件あるようです。
ということは、日本全国に9千人以上は海外に財産を5千万円以上持っているということです。
意外に少ないですね。
というか、提出していない人がどれだけいるのでしょうかね・・・。
うち、6千人(約64%)が東京局なので、東京などの関東圏に集中しているようです。
2.総財産額
なんと3兆円もあるようです!!
総額を件数で割返すと、一人当たり3億6千万円以上になります。
まあ平均はあまり意味がありませんが、3億以上というのは結構な額です。
持っている人は、やはり海外に資産を移して、税金対策をしっかりやっているのでしょう。
3.財産の種類別総額
一番多いのは、「有価証券」で51.8%と半数以上あります。
日本に住んでいながら、海外の会社やスタートアップに投資している人が多いのでしょう。
日本にもエンジェル投資家がたくさんいるんですかね?!
次は、預金なので米ドルなどの外貨です。
まあこれは分かるでしょう。
3番目は建物などの不動産です。
アメリカへの不動産投資で節税商品が売れていますからね。
ちなみに、こちらの国外財産調書は罰則規定もありますので、絶対忘れずに出しましょう!!
「どうせバレないだろう」ということはありません。
日本の国税を甘く見てはいけません。
今話題のビットコインなどの仮想通貨はこの対象に含まれるんですかね?!
海外で口座を作って、海外で仮想通貨の取引をしている人も多いようなので。
「億り人」さんは調べてみましょう(笑)
これから、確定申告の時期がやってきます。
海外に資産をお持ちの方は、提出が必要なのか今一度確認下さい。
近いうちに、国外財産調書の記事をまとめてみますね(*^^*)
では!!