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税金情報&お知らせ
海外取引の消費税のまとめ 【経費編】
海外取引がある場合に経理で注意することひとつに「消費税」があります。そこで、海外の経費に関する消費税をまとめておきます(^ ^)
海外に払う経費の種類ごとに「消費税が含まれないもの」を列挙する形で紹介していきます。
1.仕入原価
輸入する商品、運賃、関税
これらは結構分かりやすいですよね(*^^*)
請求書で細かく区分されていますので、それに合わせて処理をしましょう。
仕入れに関する消費税の控除はこちらの記事で。
»»»輸入業者は「輸入消費税の控除」を忘れていることが多く、消費税の過大な納税に気づいていない
輸出の場合は、消費税の還付も考えられますので、こちらの記事もご参考にくださいね。
»»»輸出売上がある会社は消費税が還付されるって本当?!
2.外注費
税関の手続き関係
税関の手続きを他の会社に任せられている会社は、その手数料は消費税は入っていません。これも請求書で細かく区分されているので、しっかり確認しましょう。
3.旅費交通費
飛行機代、ホテル代、日当、現地での交通費
注意点は、日当を支給する場合は、日本国内の日当は消費税が含まれていますが、海外出張の日当は消費税が含まれていません。それは、「海外で使う雑費の補填」の意味あいが強いからです。
日当の記事はこちらをご参考にください。
»»»海外出張が多い会社は出張旅費規定を作成し、日当・宿泊費・支度料を支給して節税できる!
4.通信費
海外との電話代
電話料金の請求明細で確認しましょう。最近はZoomなどオンラインでの通話手段がいくつもあるのでだいぶ少なくなりましたけどね。
5.支払手数料
外国送金手数料
銀行から送金する手数料です。結構高いですよね−。
6.荷造運賃
EMSなどの国際郵便代
ネット通販を海外とされている場合は多いですね。
7.その他
海外でのお土産代など
クレジットカードなどを使えば、明細には英語で表示されますので分かりやすいですよね。
だから、海外で買い物をする場合には、クレジットカードを使うようにすると、経理処理も便利ですよね。両替の手数料も取られませんし。
8.まとめ
これらの経費の消費税は、万が一間違っていれば8%全額追加で納税が必要となりますので、結構高額になります。経理処理はこちらの記事を参考に、科目で補助を作るなどして、区分しておくと間違いも少なくなると思います。
»»»貿易(輸出売上)の消費税は間違えやすいので、会計ソフトの設定を変更しておこう!(弥生会計・Freee・MFクラウド編)
人間、通常の申告で払う分にはあまり文句を言いませんが、後から税務調査で誤りが見つかって払うのは、同じ額を払うにしてもムカつくもんです(笑) そのため、最初からしっかり間違いなくやっておきましょう!!
<注意>
こちらの記事は、中小企業の経営者や経理担当者に分かりやすく書いています。そのため細かな詳細は省いておりますので、ご不明なことは顧問税理士さんか税務署、または当事務所までご相談ください(*^^*)